投資信託における手数料の本当の意味
認めよう。たしかに日本の投資信託の手数料は相対的に高い。
しかし、素人投資家がただやみくもに手数料を下げようとやっきになっていることに対し一石を投じよう。
そして、手数料とは何たるかをお伝えしよう。素人は金融機関をナメすぎである。
買うときには販売手数料、運用している最中には信託報酬、売るときには信託財産留保額と至る所で手数料がかかる。
最近ではネット証券などでノーロード(販売手数料無料)のものが増えている。
個人のブロガー記事でも、「対面証券で投資信託を買うのではなく、ネット証券でインデックスファンドを買え」というのもよく目にする。
それについて一言申したい。
素人がネットサーフィン程度で得た知識を持って選んだ投資信託と
金融営業マンが日々投資の勉強をし、その時そのマーケットから選んだ投資信託
どちらを買うべきなのだろうか。
手数料が悪なのではない。
営業マンを見極める顧客の目利きが未熟なのではないか。
営業マンはその投資信託を選ぶために、何百時間、何年もの間マーケットを研究している。
私が思う販売手数料とは、その営業マンがこれまでかけた時間と努力に対する対価である。
手数料に文句をつける顧客が最良のサービスを受けられない。
外食における例えを用いよう。
飲食店で横暴なふるまいの客に対して、スタッフたちが最良のサービスを行う気になるだろうか。
最高のサービスを受けるために最高の客でいなければならないのだ。
もちろん、金融商品であるため予想が外れる場合や、販売会社都合の営業が行われる可能性、または顧客の意向とどうしても合わない提案もあるだろう。
しかし、一概に手数料をカットするだけの論者が多いことに対して異を唱える記事が少しはあるべきである。
のうのうとただ目の前の給料や生活のために時間を無為に過ごす大半のサラリーマンよりも、圧倒的多くの時間と労力を使い自己研鑽を続ける営業マンを私は信じる。
そして皆さんがそのような営業に出会えることを心から願う。
「自分の金なのだから自分で決める」
たしかにその通りである。
しかし、営業マンを目利きするのもそれは貴方の決断だ。
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